KATO 10-1805 高崎運転所 旧形客車 7両

KATO 3095 EF55は昭和初期の世界的な流線形ブームの中、EF53のメカニズムを踏襲し昭和11年(1936)に登場しました。前位側は流線形、後位側は客車との編成美や空気抵抗を考慮した切妻形状の外観が特徴の旅客用旧形直流電気機関車で、特急「燕」「富士」などを牽引して活躍しました。
3両製造されたうちの1号機は昭和39年(1964)廃車後も準鉄道記念物として保管されていましたが、昭和61年(1986)に車籍を復帰。高崎線・信越本線・上越線などを中心に12系、旧形客車、ジョイフルトレインなどを牽引して多くの人に親しまれました。
平成21年(2009)1月に運用を終了し、平成27年(2015)大宮の鉄道博物館で保存展示されています

KATO 10-1805 EF55が昭和61年(1986)に車籍を復活した際、本線での運転に合わせて全国に残存していた旧形客車の一部を当時の高崎客車区(現:ぐんま車両センター)へ集結し、イベント列車として運行が開始されました。EF55のほかにD51 498やDD51、EF58などに牽引され、昭和の客車列車を彷彿とさせる編成や懐かしい内装で人気となりました。中でも戦災復旧車に端を発する郵便荷物車改造の救援車スエ78は3軸ボギー台車と独特の窓配置の車体を持つ外観も相まって注目を集めました。