物流の主役を鉄道輸送が担っていた昭和の国鉄時代、鉄道の荷物輸送は旅客列車に連結された荷物車で行なわれていましたが、輸送量の増大に合わせて専用の荷物列車が運行されるようになり、東海道・山陽本線や東北本線などの幹線筋では急行荷物列車も運転されていました。
旧形旅客客車改造の荷物客車が相当数配置されており、鋼製郵便車、パレット用荷物客車・郵便客車で組成されたバラエティに富んだ荷物列車が見られました。
昭和43年(1968)、荷物輸送近代化の切り札として登場した新製パレット車による、パレット輸送が始まりました。その中でもマニ44はパレット用荷物車の完成形と呼ばれています。一見すると貨車のような外観をしているのが特徴的で、従来の荷物車・郵便車と編成を組んで活躍する姿が各地で見られました。

KATO 10-899郵便・荷物列車「東海道・山陽」 6両セットA
・マニ60はオハニ61からの改造車がプロトタイプ。車体色は茶色
・マニ36はスロネ30からの改造車がプロトタイプ。車体色は茶色
・スニ41は妻面貫通扉のない形態を再現
・スニ40はアルミ製プレス構造の凹凸のある車体に、屋根と妻面が青く、側面が銀色の外観を再現
・オユ12は車体色は青色、屋根色は灰色の姿を再現
・スニ41、マニ36は片側のみテールライト点灯(消灯スイッチ付)
・各車両ともアーノルドカプラー標準装備。交換用ナックルカプラー(2個)付属 ・ブックケースには荷物車6両のほか、機関車を1両収納可能 ・付属品: 交換用ナックルカプラー×2 消灯スイッチ用ドライバー

KATO 10-1724 郵便・荷物列車「東海道・山陽」 6両セットB

・昭和50~53年(1975~1978)頃の荷物列車の再現に適した6両セット
・オユ11 1000番台、マニ61 350番台を初の製品化

・オユ11 1000番台:車体断面・雨トイ位置がオユ10と同様の冷房改造したグループ。区分室がオユ10よりも広く、側面にルーバーのある形態を再現
・マニ61 350番台:小形の蓄電池箱、TR23台車を装備した姿を再現
・マニ61とマニ36の片側のみテールライト点灯(消灯スイッチ付)
・マニ36、マニ37、スニ40、ワキ8000は従来製品とは異なる車番・所属表記を採用
・マニ36:スハ32から改造された丸屋根のタイプがプロトタイプに再現。車体色は茶色
・マニ37:スロ60から改造されたタイプ。車体色は青
・スニ40/ワキ8000:アルミ製プレス構造の凹凸のある車体に、屋根と妻面が青く、側面の銀色の外観を再現 ・台車マウントタイプのアーノルドカプラーを標準装備
・ブックケースは荷物車6両のほか、20m級単品車両2両を収納可能
・付属品:消灯スイッチ用ドライバー、交換用ナックルカプラー×2、カプラーアダプター×2