現代アメリカの鉄道を代表するアムトラックの長距離列車である2階建て客車“スーパーライナー”が登場です。アムトラック(Amtrak)は「全米鉄道旅行公社」の通称で、貨物輸送が主体のアメリカの鉄道会社の旅客部門を統合して1971年に設立された鉄道旅客輸送を運営する公共企業体です。客車の“スーパーライナー”は2階建てのステンレス製車体で、アムトラックが運行する長距離列車に使用されているアメリカの旅客輸送を代表する車両です。

◆ALC-42は2021年夏から運用が開始されているアムトラックのシーメンス製長距離旅客用最新鋭ディーゼル機関車で、車齢約25年のGE P42 機関車の後継機として、2024年までに75両が増備される予定です。排気ガス規制に対応するエンジンと、欧州鉄道のノウハウを盛り込んだ省エネ性と高速性能とを兼ね備えており、「チャージャー」の愛称で親しまれています。2022年増備車両より採用されているフェーズⅦと呼ばれる塗装は車体後方の青い塗装が特徴で、今後のALC-42の標準塗装となる見込みです。

◆全行程が750マイル(約1,200km)で定義される長距離列車の、日本とは桁違いのダイナミックな編成をNゲージでお楽しみいただけます。機関車単品と客車セット2種を揃えれば、「カリフォルニア・ゼファー」(シカゴ~エメリービル間、2,438マイル=3,924km)、「エンパイア・ビルダー」(シカゴ゙~シアトル/ポートランド゙間、2,205マイル=3,548km/2,255マイル=3,628km)や最長距離を誇る「テキサス・イーグル」(シカゴ~ロサンゼルス間、2,728マイル=4,485km)の編成イメージが再現可能です。